EVEN - ORIGINAL , ORDER FURNITURE STUDIO : DIARY

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DIARY

Spring

2024/04/19

数年前に、森の中にちらっと桜の花が見えたような気がしていました。
昨年それを思い出して探しましたが、タイミングもあってなのか確認できませんでした。

その後更に竹が朽ちていったおかげで今年ははっきりと敷地内に山桜が存在することを確認できました。

土岐に来て14年越しの桜の発見。

何だか得をした気分です。
光が多く差し込む環境になったので、来年からも楽しみです。



楢のセンターテーブルを納めました。
W900 D380 H400 t24 /oak

板脚は外に広げていますが、その角度はテーブルのサイズとバランスを考慮して決定しています。

図面ではt27mmの設定でしたが、そのバランスを悩んだ末、ご了承を得てt24mmまで削り込んだ経緯があります。

結果として美しい仕上がりを実現できました。


木目が繋がることでテーブルとしての価値と美しさが高まります。

約1.7mの板材から加工していきますが、替えが利かないので製作には更なる緊張感があります。


一見シンプルなセンターテーブルですが、楢の無垢板を活かす為のバランスを考え抜いています。

貴重な天然素材には敬意を持っていますので、作り手として納得の出来る活用と制作ができました。


※DIARYの更新が正月以降滞っておりました。それまでの製作事例は追って更新させていただきますので、また覗いていただけると幸いです。


HELLO SPRING

2024/01/13

新年明けましておめでとうございます。

今年も地道に、そして新たな試みにも挑戦したいと思います。
新たな出会いに感謝できる年になれば幸いです。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


寒さ厳しい元旦の地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。
再び心穏やかな生活を取り戻せるよう祈り、願っています。



Sofa -Reformation-

2023/12/06

基本構造は同じですが、SOFA#01の座面角度やサイズを変更したソファを納めました。

今回はフレームは楢、クッションはカーキ系の色で質感はスウェード調に近い生地です。



これまでよりも安楽性を高めた座面と背もたれの角度に変更し、ソファが空間の間仕切りの役割になった時の背面の見え方も大きく変更しています。

軽さと強度は維持できる事を前提に再設計し、そこにデザイン性を乗せています。

各部位で軽量感や浮遊感を意識したディテイルです。

一見しただけでは気付かないかもしれない様な、ちょっとしたこだわりが各所に詰まっているのですが、そこには「何か良い」と思ってもらえるように、飽きが来ないソファを目指す為の意図があります。

構造やデザイン・仕様も大切ですが、良質な楢材の美しさがそれを更に引き立ててくれます。

クッションカバーは着せ替え式で、春夏用に帆布生地のカバーもご依頼いただきました。

Counter Chair

2023/10/05

米原市へカウンターチェア6脚を納品しました。

COUNTER CHAIR #01


笠木(背もたれ部)だったり座面の座ぐりは立体的な仕上げの為、3種類の鉋を使って地道に削っていきます。

製作には時間を要しますが、手で触って確かめながら仕上げていく工程には緊張感と面白みがあります。

鉋くずが徐々に床の上に増えていき、それが山のように溜まった光景には「働いた感」という充実や達成を感じられます。

脚元は手荷物が置ける仕様になっています。

今回はご要望により、浸透性ウレタンのクリア塗装仕上げです。

この一週間で急に秋が深まった様で、寒さすら感じますね。

おかげで夏場よりも休憩を減らせて、作業がはかどっています。
日々忙しくさせてもらえていますが、製作作業としては快適な時期となりました。

※お問い合わせ中の皆様、メール対応や図面の作成等に遅れが生じております事をこの場を借りてお詫び申し上げます。
必ず順次対応いたしますので、何卒ご了承願います。

季節の変わり目、風邪など引かぬようお気を付け下さい。

Drawers

2023/08/13

ブラックチェリーのドロワーを桑名市へお届けしました。

3段の抽斗はスライドレールではなく、木の桟を使用した吊り抽斗で製作しています。
できるだけ金具を使用しない方法をご選択されました。

w750 d450 h750 b/c

脚部の奥行き感のある構造が視覚的な陰影をもたらし、脚自体の角度やテーパーがポイントになっています。

今回のクライアントから最初にご依頼していただいたのが今から16年前のこと。
EVEN設立の数年前でした。

ありがたいことに、それから何度もご注文を頂いてきました。
木が好きで、お会いする度に木材に詳しくなっている印象です。
過去に納めた家具達とも再会できました。

リピートいただけることは単に嬉しいだけではなく、この仕事を続ける事に対して背中を押してもらっているような感覚もあり、自信を培ってもらえます。

それに加え、時の経過を共有させてもらえているような気持ちになります。

仲の良いご夫婦のお子さんはとても素直に成長されていて微笑ましかったです。






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