EVEN - ORIGINAL , ORDER FURNITURE STUDIO : DIARY

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DIARY

Happy New Year

2019/01/05

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

年初めは伐採作業から。

川沿いの石垣の上に生えていたミズグルミは年輪を数えるとまだ樹齢14年でしたが、根元で直径20cm以上、高さは約10mにまで成長していました。

それでもまだ細い今のうちに、ということでチェーンソーとロープ、鉈(ナタ)を駆使して何とか達成。
…実は結構恐ろしかったです。

実家で使う薪にするために少なくとも一年はこれから乾燥させます。
ミズグルミは切ると水が滴り落ちるほど水分を含んでいて重いのですが、比重が低いので乾燥すると軽くなり、おそらく火持ちも大して良くないことが想像できます。
それでもまあ、しばしの暖は取れるだけの量でしょう。

建物裏の斜面に生えた小径の樫の木も危険なので数本伐採しましたが、樫は鉋の台に使われるほど硬く、比重の高い材質なので薪としても優秀。
こちらもクルミのそば(一応、屋根付き)で乾燥させます。

家具を造る事より、燃やすことに集中した年始めになっています。



Cold Measures

2018/12/21

和箪笥を吊り引出しにて製作。

以前にスライドレール使用の収納も吊り引き出しの収納も納めさせて頂いたクライアントですが、吊り引出しの動作感覚がお好きだということで、今回もその仕様にしています。

そう言って頂けるのは過去に納めた引出しがスムーズに作動している証拠なので嬉しく思うと同時に、スライドレールには無い感覚を日常使いで感じる要素が何かあるのだな、と思うと少しハッとします。

利便性以上の付加価値が時々存在するのも、家具の奥深さかもしれません。





寒さから耳を守らねばならない季節になって来ました。

3代目のイヤマフを購入。

今のところはまだ朝夕のみの活躍で済んでいますが、これから寒さの厳しさと共にその時間が増え、こいつと一体化していきます。

New D.C

2018/12/06

ダイニングチェアが完成し、納品完了しました。

サイズ(W410 D450 H800)は幅として比較的コンパクトですが、デザインバランスを含め、奥行きや角度等も計算された座り心地を実現することが出来ました。

スタンダードデザインで、空間を問わず似合う椅子です。

そのラインこそが今回求めていた物だったので、満足感ある仕上がりに。

基本的にすべてお任せして頂いた案件ですが、一度ご自宅を拝見させてもらい、こちらで意図を汲み取って考案した後、制作に至っています。




Small Challenge

2018/11/21

新たにダイニングチェアーを製作中。

今回のデザインとして、これまで培ってきた経験に少しの挑戦を加えています。

上手くバランスの取れた椅子に仕上がってくれる事を願いつつ。


加工に関しては基本的には外注に頼らず、方法論としてやりたい事をどう工夫して具現化するかを考えて実践しています。

そこにも小さな挑戦が含まれているので、ひとまず出来たパーツが新鮮な見栄えで、嬉しい。











Tatami Bed

2018/11/08

ホワイトオークで製作の畳ベッドです。

万一床に落ちても怪我をしない高さ設定である事と、通気性が良いこと。また、物を置くスペースや棚が欲しいとのご要望でした。

布団の寝心地がお好きな方には、ベッドの機能性が加わって一石二鳥です。

オーク材と藍色の畳が、良い相性。


設計の条件上、今回初めて使う締結金具です。

ベッド用の金具は通常、落とし込むとキュッと連結してくれるのですが、この金具にはその機能がありません。

そのため金具を取付ける掘り込みの深さでその強度を出す必要があります。

0.2mm単位の調整を何度も確認する根気のいる作業でしたが、気持ち良く組み立てられるはめ合いが上手く見つかって、安堵です。


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