EVEN - ORIGINAL , ORDER FURNITURE STUDIO : DIARY

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DIARY

Writing Bureau

2021/06/13

本日、ライティングビューローを納品しました。

ドア脇の移動を邪魔せず、それでいて収納力があり、機能性に優れたものを目指して制作しました。

各パーツの木取りはやや大胆な木目や色味を組合せていますが、扉の鏡板をブックマッチにして統一感を持たせているので、違和感なくウォールナットの美しさを引き出せたと思っています。



上部の下開き扉を開けると支えの板が引き出され、閉じると収まってくれる仕様です。

支えがある事で、簡単なアイロン掛けや書き物ができる耐荷重を有します。

扉に角度が付いていることもあって、その機能を果たす金具が存在しなかったので、シャフトや受け金具をそれぞれ特注して実現しています。

動きや距離間の調整に不安や疑問があったので、試作で確認と検討を重ねて実製作に至りました。

その過程でミリ単位の調整が必要なことが判明したのですが、スムーズな動きの関係性が得られたときには、ちょっと感動的な達成感がありました。


クライアントのアイデアですが、天板裏に鉄板を仕込んで、マグネット取付け仕様の充電式LEDライトを設置しました。

動きに感知して明かりが付くタイプです。

既製品ながら、優秀な照明ですね。

巾木のサイズを側面と背面で切欠いて壁付けされるようにしています。

こうした加工をしても床や壁の歪みで多少は隙間が生じることは常なのですが、今回は上部まで隙間なくぴったりと納めることができました。

難問をクリアした時のように、清々しい気持ちにさせて頂けた納品となりました。


Sofa#01

2021/04/26

Sofa#01を納品しました。

生成の綿生地をご要望でした。

生成なので、生地としての表情が薄い印象にはなりますが、Tシャツに触れているような肌触りの良さが大きな特徴です。

汚れが比較的目立つ生地なので、カバーを外して洗濯できるよう、ファスナー付きになっています。

自然な沈み込みを得られるために、クッション下の本体部は板張りではなく帆のような特殊生地を張る構造に。
これだけで総重量としての随分な軽量化ができます。

更にその上に、クッションがずれないように滑り止め用の生地を重ね張りしてあります。

この構造はクッションを外した時の見栄えの良さも得られます。


軽量化にこだわった中でも、背面には力強さも。


クライアントの状況の変化や、こちらとのタイミングが中々合わなかった事などがあり、顔合わせさせて頂いてから納品まで2年近くが経ってしまいました。

その間に確かなストーリーがあるので、納品時はちょっと感慨深いものがありました。










Spring cominng

2021/04/16

まだ日々の寒暖差が大きいものの、過ごし易い季節になりました。

土岐も平野部では桜がほとんど散りました。

そんな中、目を引くのは初々しく柔らかな色彩の新緑です。

毎年この時期は初めて目にする花を発見するのですが、今年のその一つがモミジの花。

咲くことすら知りませんでしたが、小さくて不思議なカタチ。

その他タンポポをはじめ、たくさんの草花がこぞって咲いています。

手洗い場の収納とカウンターのリノベーションしましたが、久しぶりに南洋桜(通称:モアビ)を使用。

この木を加工すると鼻水とくしゃみが出て大変なんです。
窓を開け、マスクをして、何とか無事完了しました。

重みを感じる質感と独特の色味があるので、場所を選ぶ樹種かと思いますが、美しく仕上がりました。

このソファは製作過程の各段階で幾つも美観があって、楽しんで製作できます。

納品の際に、また掲載しようと思います。



Desk+Stool +Shelf

2021/02/28

デスクとスツールが完成しました。

デスクはデザインとしての遊びに加え、無垢材だからこそ生じる部材のコントラストを活かせる工法を選択しています。
抽斗なしの、潔い仕様。

スツールのデザインはデスクとの組み合わせを意識していますが、サイズやクッションの厚み等、座り易さについて最も配慮しました。

desk size : w800 d500 h700
stool : sh420

見る角度によって様々な表情を見せてくれるのも特徴。

レッドオークの質感と木目が、そこに深みを与えてくれています。


面の取り方や製作方法等、細部についての課題が多かったのですが、納得の仕上がりになりました。

オープンシェルフも納めました。

設置場所の都合で2つを連結する仕様です。

通気をよりよくするための丸穴が、可愛い雰囲気を演出しています。


ご使用者は女子大生です。
過去の納品の中でこれ程「かわいい」と連呼されたことはなく、何やら嬉し恥ずかし…。

でも、可愛いさだけじゃなく、飽きの来ないデザインを目指し、確実な木組みの工法を採用しているので、永く使ってもらえると嬉しく思います。



Recentry

2021/02/08

キリっと冷える工房では着々と製作を進めています。

正月ボケもあり、年が明けてからのひと月は急がず、ややゆったりと作業を行えました。

何度もご依頼いただいているクライアント邸にキャスター付きのドロワーを納めました。
以前、収納やデスクを納めたお部屋へ。

国内挽きのウォールナットは、やっぱり美しい。

また、次のご要望も頂戴しました。
製作上の課題があり、頭をひねっていますが、挑戦させていただく機会に感謝し、達成したい案件です。

座卓をダイニングテーブルとして使いたいとのご要望にお応えしました。

天板の形状と色味に合わせるイメージで制作しましたが、うまくフィットできたと思います。

久しぶりにオイルステイン(着色)にて塗装をしましたが、木目が浮き立ちますね。
この塗装法も場合によっては必要だと再確認しています。

畑のブロッコリーが出来てきました。

こんな寒い時期に成長するなんてありがたい植物です。

畑は父任せで収穫と食専門ですが、10年間それが続くと少しだけ栽培意欲が出てきました。← 遅っ

農作業についての知識だけは増えたので、今年は幾つか作付けにチャレンジしてみようと思っています。



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