EVEN - ORIGINAL , ORDER FURNITURE STUDIO : DIARY

oderimg


DIARY

Cupboard

2023/07/02

カップボードを納品しました。
w1100 d450・370 h1500 / redoak

カップボードとしては奥行きがしっかりあるので収納力も高いです。

天板の上部にもディスプレイできる設定です。


梅雨時期なので、反り止めと伸縮対応のための棚板の端ばめのはめ合いをきつめにしたり、板扉の鏡板間の隙間を乾燥した時期に1.5mm程度になるよう見越したりと、毎年ながらこの時期に合わせた製作を施しています。

引き違い戸の雰囲気がお好みということで、そのご要望に沿っています。

撮影しながら様々な角度から見ましたが、なるほど、開き戸にはない特有の表情がありますね。

脚物である事と、収納予定のサイズを伺って内外寸を決定させていただきました。

オーダー製作の場合、デザインはサイズ感に当てはめていくのが結構重要で、ちょっとしたことでバランスが悪くなったりするものです。
「空間に馴染む」ためには、その為の必然性を探し当てるようなデザイン工程を踏んでいます。


理由はともかく、喜んで頂いたことが何よりの励みになりました。

Dinning Board

2023/04/14

桜も散り、日によっては日中は半袖で過ごす日も増えてきました。
三寒四温と呼べる時期が体感としてなくなってきたように感じますね。

キッチンカウンターのダイニング側なので、いわゆるダイニングボードを納めさせていただきました。

オープンシェルフとなるスペースは比較的自由度が高いレイアウトが可能でしたので、変則的なデザインについても検討しましたが、木扉や空間とのバランスを最優先してシンプルなご提案をさせていただきました。

冒険的な発想は実生活を想像して「使い勝手がよく、木の質感を感じられ、飽きの来ないものを」という条件を満たした上で成り立つもの。

検討の上の結果として、今回のご提案が正解だったと再認識させていただける機会に。

搬入の関係上、2体の分割式ですが一体に見えるように各所工夫を施しています。

w2650 d270 h850 nara
板扉×3

お仏壇用に一部、カウンターの奥行きの延長もしました。
お供えや飾り用です。
接続部の形状の加工方法に少し悩みましたが、無事に収まりました。

こうしたご依頼をいただく事自体に故人やご先祖に対する敬意や愛情、想いを感じ受けています。








Greatful Solid-wood

2023/02/27

楢のAVボードを納品させていただきました。

ご要望をいただいた際に直接の打ち合わせをさせて頂き、ある程度の全体像をお伝えしました。
が…、その後図面を立ち上げてみると、どうにも納得が行かないレイアウトになった為、当初とは少し違う提案をさせて頂いた経緯があります。

その際にはご快諾いただき、結果的にアシンメトリーでありながらバランスが良く、それに加えて木目の在り方を美しく表現できるレイアウトに仕上げることが出来ました。

W2100 D410 H360 nara


細部にまで丁寧に製作することは当然ですが、今回は側板と天板を長尺の木目で通している為、気を使う作業になりました。

各所に陰影をもたらす事で軽快感も表現できたので、無垢の質感がより浮き立ちます。


どの角度から見てもそれぞれの表情があるので、撮影も楽しめました。


別件ですが、手洗い場の製作も行いました。

壁面がパーティクルボード仕上げの空間の中、無垢材の手洗いカウンターが落ち着きと引き締めの作用を。

こちらは土岐市内の陶磁器ショールーム新設の際に納めさせていただきました。


Rebuilding -Decade-

2023/02/08

十数年前になりますが、壁面収納を納めさせて頂いたクライアントがご自宅の建て替えをされました。

壁面収納を新たなリビングにもご使用いただく選択をして頂いたのですが、それ自体が家の設計内容にも少なくない影響を与えますので、簡単な決断ではなかった事と推察します。
力を注いで設計・製作した収納でしたので、より永く使っていただけるその選択には作り手として嬉しく思います。

家屋解体前の一昨年の年末に取り外し、仮のご住まいに保管するための移動をし、そして今回、再搬出・再搬入・再設置を無事行うことが出来ました。

人の知恵と助けを借りる事で何とか達成できた、と言えるほど大変な作業でした。
取付けや移動の大変さを考えると、もう少し分割しておいた方が良かったかも…、です。

ただ、良質なウォールナットは相変わらず美しく、当時の自分の製作も正すべき箇所は見当たらず、納得の再会でした。

オイルメンテナンスと各所の微調整を施し、潤い新たにリビングの顔として活躍してくれる準備を整えました。



壁面収納を製作している頃に苗として生えてきた木が、今や8Mを超える高さに成長しました。

ずっと成長を見守ってきて愛着もあったのですが、ブルーベリーがどんどん日陰に晒される要因になった為、この冬に伐採する決断をしました。

枝を落とし終え、後は根元から切る予定。

実家の暖炉で両親を温めてもらう薪になってもらいたい、と思っています。

2023/01/14

新年のご挨拶が遅くなりました。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

おかげさまで開業から13年目を迎えることができました。
今年はより一層、挑戦の年にしたいと思います。

毎年ながら自分にできる現実と向き合いつつ、少しずつ歩を進める事が目標です。

皆様にとって、どうか良い年になりますように。




  instagram