EVEN - ORIGINAL , ORDER FURNITURE STUDIO : DIARY

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DIARY

Reuse

2026/07/31

前回少し触れましたが、ご新築へのお引越しに当たりご婚礼家具の箪笥とクローゼットを引き取って分解し、その部材を再利用してリビングボードを制作しました。

天板と側板は元本体のフラッシュ材を使っているので、接続部や金具の取付け位置、切り口には木材を埋めたり貼ったりして対応。
切ってみないと内部構造がはっきりと分からないこともあり、思ったよりも大変な作業でした。

扉は箪笥の抽斗の前板を削り、それを接ぎ合せて形成しています。
観音開きが2対という構成です。

削る前は木目がほぼ見えない着色がされていましたが、楢柾に見られる特有の虎斑が現れ、目の細かい良質な楢材が使われている事が判明しました。

塗装は色を調合したオイルステインにて、楢柾の表情が見られる仕上げにしました。


また別途、クローゼット扉の内側に付いていた鏡と扉の框材を再利用して、姿見鏡も製作させていただきました。

寝室にライティングビューローのご依頼もいただきました。

こちらは引出しの内材や背板(桐材)については再利用していますが、その他は新たな無垢板にて製作しています。

椅子に座って書き物やミシン作業が行える事がご要望でした。

ステイ金具も併用していますが、それだけで荷重に対する強度を保つのは難しいので、天板となる下開き扉を倒した時に板同士が支え合えるように奥まった位置設定としています。
それ故に作業スペースとして本体から前面に大きく出るサイズ設定ではない為、ご使用時に脚元でつま先が入り込めるように脚物の設定としました。

丁番は開いた時に出っ張りがなくフラットになるものを採用しています。

思い出が継承されていくよう、扉の内部にはご婚礼家具の小物用引出しであった前板をそのまま使い、再作成して仕込んでみました。

今後も世代を超えてご使用いただける事を想像しながらの制作となりました。


Recent Situation

2026/06/26

先日、研磨をお願いしていたチップソーを引取りに行くと"研マ不能 "と張り紙が貼られて置いてありました。

無茶な扱いは一切していないので歪など無いはずだし…。
「何故だ」と動揺しているところ、研磨を何度も重ねて刃が無くなっている為これ以上の研磨はできないとの説明でした。

なるほど、そういう事か。
ってことはローテーションで使用している他のチップソーもそろそろ寿命が近づいているのかもしれません。

長年本当にお疲れ様でした。
ありがとう、チップソーくん。

w2400×d1100mmというサイズの天板の製作依頼をいただきました。

27mm厚で製材された板を21mmに仕上げるのですが、この長さの場合、むくりや歪みの少ない通直な板でないと形成できません。

奥行きも広い天板なので、たくさんの板の中から時間を掛けて選定し、達成しました。

現在製作中の案件ですが、新築へのご引越しの際にこれまでご使用だった婚礼家具を別の形で活かせないかとのご依頼です。

クローゼットと箪笥でしたが、本体はフラッシュ工法の家具なので内部に空洞があり、接続部や金具の取付け部などには木を埋め込む作業を繰り返し行いました。
この作業に関しては再生する、というよりも命を吹き込んでいる感覚です。

ただ、扉や抽斗の前板は無垢材なので解体後に削って再利用します。
画像は表面を4mm程削った段階です。
当時の綺麗な楢柾の表情が現れてくれました。

思い入れがおありの家具ですので、使命感を持って製作に取り組んでいます。

端材置き場の切れ端の上に壺ができていました。

直径2cm位の大きさです。

おそらく蜂の子がいるのでしょう。

孵化すると思うとやや複雑ですが、きっと単体でしょうし、土器のようで可愛いのでそっとそのまま戻しておきました。

Drawer Desk

2026/05/28

新たなデスクを制作しました。

■DESK
w1200 d580 h705
抽斗×4

■SHELF
w810 d240 h590

樹種:タモ材

視覚的なアクセントと構造的な浮遊感をもたらす意図を持って、抽斗部の下に短い脚を付けた構成にしています。

向かって左側の脚2本は将来的な階段等の移動も考慮し、脱着式としています。



最近は充電式の照明が普及してきたので、配線コードを無くしたい場合の選択肢となっています。

慣れてしまえば充電のわずらわしさはそれ程感じないようです。




シンプルながら、スマートさを与える見付け(厚み)のバランス工夫を施しています。

こうした詳細が全体の印象を左右するので、イメージ通りの完成形を具現化できるよう、慎重な設計をしています。

そうした要素も相まって、良質な無垢の質感が際立つデスクとなりました。

Food display fixtures

2026/04/18

数年に一度発注いただける小鉢用の蓋付き箱と寿司下駄を製作しました。

小箱の底板を含め、すべてに檜の無垢材を使用しています。

とあるスイスの日本食レストランで定番としてご使用いただいていることを想うと、嬉しくもあり、ありがたく思います。

寿司下駄に続いて、本物の下駄を作ってみました。
こちらも檜材です。

L.Aに寿司屋の料理長として赴任が決まった友人の無茶な要望です。

初のチャレンジとあって、歯の位置や幅や長さ寸法について悩みました。
しかしながら木部に関してはさほど難なく進められたのですが…。

鼻緒については締め方を調べる事から始まり、その締め具合や位置等で試行錯誤しました。

短時間の試し履きをした際は良い感じでしたが、仕事中に継続して使えるほど実用的か否かは正直自信がありません。
ただ、鼻緒の柄は彼に似合うことを想像して選びましたし、できる事は尽くしました。

何であれ、履いた感想を聞いてみたいものです。

とにかく新鮮な経験で楽しめました。


Dining Chair

2026/01/20

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。

おかげさまでEVENとして16年目を迎えることができました。

ひとえにこれまでご依頼をいただいたすべての方々のおかげです。この場を借りて心より感謝申し上げます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年初旬にダイニングテーブルを納めたクライアントから、ダイニングチェアのご依頼をいただきました。

ぺーパーコードの座面をご希望されましたので、H.Pに掲載のダイニングチェアDC#06をベースにして新たな椅子を設計しました。

座り心地は立証していますので、サイズとしてもより良くなるよう調整して変更しています。

笠木(背もたれ部)を板状にすることを中心的な条件として、椅子としての全体像を構築していくようなデザイン・設計作業となりました。
僅かな末広がりになっているので安定感があり、美しさも伴うダイニングチェアになりました。

今後#DC06は今回の仕様に変更予定です。
H.Pの掲載画像と内容も変更させていただく予定です。

笠木と後脚の接合部の削り込みは南京鉋でシャコシャコ削り、時間を掛けて仕上げていきます。

笠木が幅広になった事でその作業の難易度は高くなりましたが、その分は丁寧さと集中力で補います。

ぺーパーコード座面の特徴は編み込んだビジュアルに加えて、夏場は通気性の良さで蒸れにくく、冬場も紙の温かさを感じられることにありますね。

納めさせていただいたダイニングテーブルDT Board Legにアーム部が収まるように高さ変更したDC#05もご依頼いただきました。

座面の生地は抜粋したサンプルからご選択いただき、ご希望でSH(座高)を高く(440mm)設定しています。

東京へ発送させていただきましたが、到着後にはお喜びのお電話をいただきました。

ご要望に沿えた安堵と嬉しさ、ご対応に感謝を憶える案件でした。




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