2019/05/22

今回も珍しい事案の紹介です。
これ、タコスを置く台。
国産檜で製作し、スイス(ジュネーブ)のメキシコ料理屋さんへ納品です。
何だかやたらと多国籍。

洗面カウンター用の木取りをしました。
楢のきれいなフカ目材。
良材を扱う事は完成の楽しみが増える分、加工中の気持ちも上がります。
常に良材を求めるのは仕上がりの違いを生み出せるからですが、製作中の自分をも満たしてくれます。

出来栄えを含めてご依頼いただいたので、洗面ボウル、水栓や排水配管等もこちらで準備して施工する事になっています。
リノベーションなので給排水の位置が決まっており、その中でボトルトラップの高さがどうしても足りなかったので、近所の鉄屋さんのアイデアと手伝いを借りてその延長に成功しました。
隠れる部位とはいえ、結果として塩ビ管による延長を選択した故、見た目の悪さを心配しましたが、思ったより違和感無く改造できて一安心。
内容があまり伝わらないかとは思いますが、初挑戦の中、とにかく苦労した末、何とかできて安心したという話です。
それでも、まだ本番はこれからですが…。
2019/05/02

幅サイズと樹種以外は基本的にすべてお任せいただいたAVボードの案件です。
お任せいただくのは嬉しいことです。
でも、期待を裏切りたくないという気持ちからか図面作成の段階でまず責任を実感し、幾度も迷走して時間が掛かってしまう。
それでも肩の力を抜いて、空間を想像し、素直に好きなもの、やりたい事との兼ね合いを自分に問いかけて創造するその作業は様々なアイデアをもたらしてくれるもので、成長させてもらえる機会です。
思うのは、緊張感と統一感あるディテイルを追求していく事こそが家具の設計・デザインにとって大切なこと。
製作はそれを具現化するための日々で、そこには別の緊張感と楽しみがあります。

ブルーベリーが満開期を終え、根元に一面、花が落ちています。
これも土に返り、肥料の一部になってくれるのでしょう。
今年は特に寒暖の幅を大きく感じますが、春から夏へ移行する今時期は、何をするにも気持ちが良い季節ですね。
2019/04/15

十数年前に叔父さん宅に納めさせてもらったエクステンションテーブルを、W1850の天板固定式テーブルにリモデルしました。
当時入手した質の高いウォールナットは、艶と色の深みを増して一層綺麗に映ります。
経年で生じた色味を損なわない程度に表面を削り、浅い傷は消し、深い傷は残すようなメンテナンスを。
それ故、「新品」とか「蘇る」とはまた違った味わいを持つテーブルに生まれ変わりました。

このARM STOOLとは約9年ぶりの再会。
深みを増したチェリーには、オイルメンテナンスの施しを。

同じ場所に留まって甲高い声で鳴き続けるキジが居ました。
臆病な鳥なので、声は聞こえるも普段じっくりと見る機会はあまりないのですが、今日は窓越しにその姿を観察できました。
かなりオラオラな配色です…。
2019/03/31
最近は、思いがけないようなご相談を受ける事がしばしばあります。
その中の1つが、表面にご指定のメラミン化粧板を使用したバス車内のカップホルダー板。
合板と無垢を組み合わせた板を形成し、メラミン用の接着剤で貼り合せるところからすべてを製作しました。

無垢材用の刃物で加工して大丈夫なのか若干の不安もありましたが、割れや欠けが起こることなく工程を進められ、刃にもさほど影響が無いように感じました。
こうした仕事でしか現れない工程途中の不思議な形状が面白かったりします。

ここに樹脂製のカップホルダーを穴にはめれば完成です。
あまりに畑違いのご依頼に対してはお断りさせてもらう事もありますが、普段とは違う仕事からは経験値と達成感を得られます。

三寒四温を経て、来週ごろから寒さがなくなるかな、と期待します。
明日、新しい年号が発表されるとの事です。
「平成」と書かれた半紙を持った小渕さんの映像は、当時物心付いていた人ならば誰しも覚えているかと思います。
映像として発表されるのは歴史上今回でまだ2回目ですよね?
年号が何かよりも、そうした象徴的なシーンが生まれることに特別感を感じたりしています。
2019/03/25

昨日は伊勢まで御山桜を引取りに。
工場前に早くも満開の桜? と思ったのですが、杏の花だそうです。
桜に劣らず綺麗ですね。

長さがおよそ3.6Mの丸太1本分。
これまで散々板を振り回して選定してきたので、持ち上げた時の重量感で自然と質感までも解るよう身についていますが、その感覚としても緻密さが伝わる材です。

試しに一枚、電気鉋で表面を粗方めくってみると、美しい木肌と木理が現れました。
うん、本当に美しい。
この材に触れられるだけでも幸せを感じます。
「木材」と表現する場合に、もう少し別の単語が無いのかと、こうして文章にする時に常々思います。
自然素材なのでそれぞれの優劣や特徴の幅がとても広く、それでも木製品を作るための素材として表現するには「木材」という一般的な言葉しかありません。
そのため端的にその優劣を伝えたい場合「良材」という単語をよく使いますが、それも何だかボヤッとした表現にしかならない気がしていて…。
特徴を持つ素材に出会う度にそう思いますが、それでも単語として納得できる表現はないので、材という言葉を使いながら、画像と形容詞でその特徴と質感を伝えていければと思っています。

樹皮の荒々しさは、自然を生き抜いてきた木の力強さを感じさせてくれます。