2023/02/27

楢のAVボードを納品させていただきました。
ご要望をいただいた際に直接の打ち合わせをさせて頂き、ある程度の全体像をお伝えしました。
が…、その後図面を立ち上げてみると、どうにも納得が行かないレイアウトになった為、当初とは少し違う提案をさせて頂いた経緯があります。
その際にはご快諾いただき、結果的にアシンメトリーでありながらバランスが良く、それに加えて木目の在り方を美しく表現できるレイアウトに仕上げることが出来ました。
W2100 D410 H360 nara

細部にまで丁寧に製作することは当然ですが、今回は側板と天板を長尺の木目で通している為、気を使う作業になりました。
各所に陰影をもたらす事で軽快感も表現できたので、無垢の質感がより浮き立ちます。

どの角度から見てもそれぞれの表情があるので、撮影も楽しめました。

別件ですが、手洗い場の製作も行いました。
壁面がパーティクルボード仕上げの空間の中、無垢材の手洗いカウンターが落ち着きと引き締めの作用を。
こちらは土岐市内の陶磁器ショールーム新設の際に納めさせていただきました。
2023/02/08

十数年前になりますが、壁面収納を納めさせて頂いたクライアントがご自宅の建て替えをされました。
壁面収納を新たなリビングにもご使用いただく選択をして頂いたのですが、それ自体が家の設計内容にも少なくない影響を与えますので、簡単な決断ではなかった事と推察します。
力を注いで設計・製作した収納でしたので、より永く使っていただけるその選択には作り手として嬉しく思います。
家屋解体前の一昨年の年末に取り外し、仮のご住まいに保管するための移動をし、そして今回、再搬出・再搬入・再設置を無事行うことが出来ました。
人の知恵と助けを借りる事で何とか達成できた、と言えるほど大変な作業でした。
取付けや移動の大変さを考えると、もう少し分割しておいた方が良かったかも…、です。
ただ、良質なウォールナットは相変わらず美しく、当時の自分の製作も正すべき箇所は見当たらず、納得の再会でした。
オイルメンテナンスと各所の微調整を施し、潤い新たにリビングの顔として活躍してくれる準備を整えました。

壁面収納を製作している頃に苗として生えてきた木が、今や8Mを超える高さに成長しました。
ずっと成長を見守ってきて愛着もあったのですが、ブルーベリーがどんどん日陰に晒される要因になった為、この冬に伐採する決断をしました。
枝を落とし終え、後は根元から切る予定。
実家の暖炉で両親を温めてもらう薪になってもらいたい、と思っています。
2023/01/14

新年のご挨拶が遅くなりました。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
おかげさまで開業から13年目を迎えることができました。
今年はより一層、挑戦の年にしたいと思います。
毎年ながら自分にできる現実と向き合いつつ、少しずつ歩を進める事が目標です。
皆様にとって、どうか良い年になりますように。
2022/12/18

キッチンとその周辺家具のリフォームのご依頼です。
打ち合わせの流れでステンレスの天板はそのままご使用したいとのご要望を承諾しました。
しかしながら、それによって天板を納めるために既存のキッチンの構造や仕様を完全に把握する必要があった事と、基本レイアウトを変更できない事により無垢材の良さをどう表現するかという点に苦悩しました。
コンロと換気扇・水栓も新しくなったのですが、解体と設置の日程が決まっていたのでガスや水道等設備屋さんに迷惑を掛けられないというプレッシャーもありました。
結果としてはキッチンの解体と設置自体は半日で完了。
天板が無事に乗った時には胸を撫で下しました…。
そんな中、前述した無垢材の良さを表現する事がご依頼いただいた意義であり結果だと思っています。
図面上ではその為の仕様をしっかりと見定め、製作上は慎重に木取りを行い、自然素材の表情を活かすことに努めました。

その後、吊り戸棚の扉も製作・取付けをしました。
これにてぐっと統一感が出て、空間の表情が大きく変わってくれました。

キッチン脇にはオーブン設置用や炊飯器用の引き棚板が付いた収納と、引出付きのシェルフも。

全体がレッドオークの統一感で包まれた中、これまでご使用だったブビンガのテーブルのリメイクも行いました。
テーブルが1点、別の樹種になっても同じ無垢材であればそれが空間としてのアクセントになり得ます。
1.9M以上あった一枚板を約1.2Mにカットし、脚も新たに製作したのですが、天板の反りとねじれが気になったので両面フラットが出るように削り直しました。
ブビンガはとにかく重く、ひっくり返しや移動が本当に大変でしたが、奥行き感のある独特の表情を持った木材の扱いは新鮮でもありました。
2022/10/12

一枚板にて、ダイニングテーブル(セン)とベンチ(栃)を製作しました。
DT : w2000 d730~820 h710
Bench : w1620 d240~310 h415
黒色の鉄脚は艶消し・焼付け塗装です。

脚元に栃の下駄を履かせることで金属構造に温かみを加え、色のコントラストを生み出すことを意図しています。
肉厚の鉄管を使用したこともあり、テーブルに関してはかなりの重量があります。
その中でしっかりと固定し、強度を得るための方法に頭を悩ましましたが、金属加工屋さんとの緻密な相談を経て、しっかりとした安定感を実現する事が出来ました。
よく目にする一枚板の製品は天板が主役になるが故に脚や構造にこだわりのない物や、やたらと重量感を主張するものが多いのですが、設置する空間や天板の表情に合わせて設計する事が大切です。
その思いを込めて、今回のご提案をさせていただきました。

ベンチの栃は、全体に縮杢が入った希少材です。
鉋掛けの難易度が上がるので気を使う作業でしたが、美しい仕上がりですね。

板の決定の際、クライアントと共に実物を確認しに行きました。
目移りするほどたくさんの一枚板が揃っていますので、事前にご選択したものとは違う板に決定となりました。
…これだけで楽しめます。
提携業者のH.Pから樹種・サイズ・金額等を確認できますので、ご要望の際はその旨お知らせ下さい。
板のご選択の後、ご要望を伺った上でデザインのご提案をさせて頂きますので、ご相談をお待ちしております。