2022/10/12

一枚板にて、ダイニングテーブル(セン)とベンチ(栃)を製作しました。
DT : w2000 d730~820 h710
Bench : w1620 d240~310 h415
黒色の鉄脚は艶消し・焼付け塗装です。

脚元に栃の下駄を履かせることで金属構造に温かみを加え、色のコントラストを生み出すことを意図しています。
肉厚の鉄管を使用したこともあり、テーブルに関してはかなりの重量があります。
その中でしっかりと固定し、強度を得るための方法に頭を悩ましましたが、金属加工屋さんとの緻密な相談を経て、しっかりとした安定感を実現する事が出来ました。
よく目にする一枚板の製品は天板が主役になるが故に脚や構造にこだわりのない物や、やたらと重量感を主張するものが多いのですが、設置する空間や天板の表情に合わせて設計する事が大切です。
その思いを込めて、今回のご提案をさせていただきました。

ベンチの栃は、全体に縮杢が入った希少材です。
鉋掛けの難易度が上がるので気を使う作業でしたが、美しい仕上がりですね。

板の決定の際、クライアントと共に実物を確認しに行きました。
目移りするほどたくさんの一枚板が揃っていますので、事前にご選択したものとは違う板に決定となりました。
…これだけで楽しめます。
提携業者のH.Pから樹種・サイズ・金額等を確認できますので、ご要望の際はその旨お知らせ下さい。
板のご選択の後、ご要望を伺った上でデザインのご提案をさせて頂きますので、ご相談をお待ちしております。
2022/07/29

こちらは弁当箱です。
樹種によっては材の入手が難しい情勢ですが、幸いにもご近所の材料屋さんが良質な檜を持っていたので、今回のご依頼を請けることが出来ました。
ありがたい事です。

弁当箱といっても学校や職場に持っていくような実用性はあまり無く、レストランの演出要素が高い仕様。
仕切りを設けて、4つの小鉢が入る設定です。
仕切りは外せますので、ワンプレートや弁当仕様にもできます。
蓋はズレないように裏面は段欠きになっています。

寿司下駄も製作しました。
木材に負荷を掛けず、永くご使用していただける仕様・工法(蟻桟)を採用しています。
ここに寿司が並ぶと思うと、綺麗に仕上げたい…という思いも強くなります。

たくさんの箸置きも製作。
すべての側面に、レストラン名の焼き印を押しました。
これらはスイスで来月オープンの日本食レストランでご使用予定です。
さすがに行くのは難しいけれど、お客さんに少しでも特別感を感じてもらえたらと、日本の職人としての気持ちを込めた案件でした。
2022/06/25

カップボード等を納めさせてただいた古民家カフェ「羅漢」が6/10にオープンしました。
中津川市の阿木という場所です。
以前の告知よりも随分遅くなりましたが…。
これまで何度もご依頼いただいたクライアントで、とても素敵なご夫婦です。
お話しするだけでいつも元気をもらっています。

玄関からの眺め。
ここに身を置くと、のどかさで気持ちがストン、と1つ落ち着きます。

サイフォンで淹れたコーヒーは雑味が無く滑らかな味わいで美味しいです。
豆は産地を選べます。

観光地で言えば岩村から車で約10分に位置します。
古民家の雰囲気やゆったりとした時間を過ごしたい方に一度足を運んで頂きたいと思います。
また、元気を注入したい方は是非、店主に話し掛けてみて下さい。
その際には納めた家具もついでにご覧下さい。
2022/03/19

今年も蕗の薹が出る季節になりました。
近日は寒さから急に暖かくなった感がありますが、久しぶりに寒さ厳しい冬でしたので、こうした春のお知らせを発見すると尚更嬉しくなります。
蕗の薹が出ない年もありましたが、今年は3つ確認できています。

いつの在庫か材料屋さんも把握していないという、古い楢の角材を入手しました。
表面色の経年変化はアンティーク級です。
木材が豊富だったことにより、こうした古い材は現代よりも質の高い場合が多く、目視に加えて手に取った感覚でその質を確信しました。

表面を1mm程削ると、このように美しい楢の表情が現れました。
種としては年輪幅が狭く(成長が遅い)、その割に比重が高い良材です。
現在製作中の箱物の脚に使用する予定です。
2022/02/11

古民家の改装を機に、収納とテーブルを納品させていただきました。
w2860 d460 h2020 R.oak
抽斗×15 開き戸×2対

柱や梁に合わせてもっと濃い色の着色の方が一見、この空間に馴染むことは承知でしたが、これ位の着色濃度が最も木目を強調できますし、長期的には色の経年変化が感じられる事を考慮した選択です。
どの角度から見ても洗練された収納になるよう、適材適所、木の表情を豊かに表せるように各所丁寧に木取りの選択を行っています。

テーブルは2台、並べても一体感が出るように木目の繋がりを意識しています。
板厚と脚の太さ、天板サイズとのバランスがとても気に入っています。

およそ築150年のこの立派な古民家は3月以降に「羅漢」という名のお店としてオープン予定だそうですので、こちらからも何らかの形で情報発信ができればと思っています。