2023/04/14

桜も散り、日によっては日中は半袖で過ごす日も増えてきました。
三寒四温と呼べる時期が体感としてなくなってきたように感じますね。
キッチンカウンターのダイニング側なので、いわゆるダイニングボードを納めさせていただきました。

オープンシェルフとなるスペースは比較的自由度が高いレイアウトが可能でしたので、変則的なデザインについても検討しましたが、木扉や空間とのバランスを最優先してシンプルなご提案をさせていただきました。
冒険的な発想は実生活を想像して「使い勝手がよく、木の質感を感じられ、飽きの来ないものを」という条件を満たした上で成り立つもの。
検討の上の結果として、今回のご提案が正解だったと再認識させていただける機会に。
搬入の関係上、2体の分割式ですが一体に見えるように各所工夫を施しています。
w2650 d270 h850 nara
板扉×3

お仏壇用に一部、カウンターの奥行きの延長もしました。
お供えや飾り用です。
接続部の形状の加工方法に少し悩みましたが、無事に収まりました。
こうしたご依頼をいただく事自体に故人やご先祖に対する敬意や愛情、想いを感じ受けています。
2023/02/27

楢のAVボードを納品させていただきました。
ご要望をいただいた際に直接の打ち合わせをさせて頂き、ある程度の全体像をお伝えしました。
が…、その後図面を立ち上げてみると、どうにも納得が行かないレイアウトになった為、当初とは少し違う提案をさせて頂いた経緯があります。
その際にはご快諾いただき、結果的にアシンメトリーでありながらバランスが良く、それに加えて木目の在り方を美しく表現できるレイアウトに仕上げることが出来ました。
W2100 D410 H360 nara

細部にまで丁寧に製作することは当然ですが、今回は側板と天板を長尺の木目で通している為、気を使う作業になりました。
各所に陰影をもたらす事で軽快感も表現できたので、無垢の質感がより浮き立ちます。

どの角度から見てもそれぞれの表情があるので、撮影も楽しめました。

別件ですが、手洗い場の製作も行いました。
壁面がパーティクルボード仕上げの空間の中、無垢材の手洗いカウンターが落ち着きと引き締めの作用を。
こちらは土岐市内の陶磁器ショールーム新設の際に納めさせていただきました。
2023/02/08

十数年前になりますが、壁面収納を納めさせて頂いたクライアントがご自宅の建て替えをされました。
壁面収納を新たなリビングにもご使用いただく選択をして頂いたのですが、それ自体が家の設計内容にも少なくない影響を与えますので、簡単な決断ではなかった事と推察します。
力を注いで設計・製作した収納でしたので、より永く使っていただけるその選択には作り手として嬉しく思います。
家屋解体前の一昨年の年末に取り外し、仮のご住まいに保管するための移動をし、そして今回、再搬出・再搬入・再設置を無事行うことが出来ました。
人の知恵と助けを借りる事で何とか達成できた、と言えるほど大変な作業でした。
取付けや移動の大変さを考えると、もう少し分割しておいた方が良かったかも…、です。
ただ、良質なウォールナットは相変わらず美しく、当時の自分の製作も正すべき箇所は見当たらず、納得の再会でした。
オイルメンテナンスと各所の微調整を施し、潤い新たにリビングの顔として活躍してくれる準備を整えました。

壁面収納を製作している頃に苗として生えてきた木が、今や8Mを超える高さに成長しました。
ずっと成長を見守ってきて愛着もあったのですが、ブルーベリーがどんどん日陰に晒される要因になった為、この冬に伐採する決断をしました。
枝を落とし終え、後は根元から切る予定。
実家の暖炉で両親を温めてもらう薪になってもらいたい、と思っています。
2023/01/14

新年のご挨拶が遅くなりました。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
おかげさまで開業から13年目を迎えることができました。
今年はより一層、挑戦の年にしたいと思います。
毎年ながら自分にできる現実と向き合いつつ、少しずつ歩を進める事が目標です。
皆様にとって、どうか良い年になりますように。
2022/12/18

キッチンとその周辺家具のリフォームのご依頼です。
打ち合わせの流れでステンレスの天板はそのままご使用したいとのご要望を承諾しました。
しかしながら、それによって天板を納めるために既存のキッチンの構造や仕様を完全に把握する必要があった事と、基本レイアウトを変更できない事により無垢材の良さをどう表現するかという点に苦悩しました。
コンロと換気扇・水栓も新しくなったのですが、解体と設置の日程が決まっていたのでガスや水道等設備屋さんに迷惑を掛けられないというプレッシャーもありました。
結果としてはキッチンの解体と設置自体は半日で完了。
天板が無事に乗った時には胸を撫で下しました…。
そんな中、前述した無垢材の良さを表現する事がご依頼いただいた意義であり結果だと思っています。
図面上ではその為の仕様をしっかりと見定め、製作上は慎重に木取りを行い、自然素材の表情を活かすことに努めました。

その後、吊り戸棚の扉も製作・取付けをしました。
これにてぐっと統一感が出て、空間の表情が大きく変わってくれました。

キッチン脇にはオーブン設置用や炊飯器用の引き棚板が付いた収納と、引出付きのシェルフも。

全体がレッドオークの統一感で包まれた中、これまでご使用だったブビンガのテーブルのリメイクも行いました。
テーブルが1点、別の樹種になっても同じ無垢材であればそれが空間としてのアクセントになり得ます。
1.9M以上あった一枚板を約1.2Mにカットし、脚も新たに製作したのですが、天板の反りとねじれが気になったので両面フラットが出るように削り直しました。
ブビンガはとにかく重く、ひっくり返しや移動が本当に大変でしたが、奥行き感のある独特の表情を持った木材の扱いは新鮮でもありました。